サフィラン社の潤紡績(ウェットスパン)糸はポーランド工場で紡績しています。

おかげさまで当社は今年で設立20周年を迎えました。

20年も事業活動をしていると、様々な業種の方々とのお付き合いも増えて行きます。

先日、繊維ニュースという業界新聞を発行されているダイセン株式会社さんの取材を受けまして、会社の創業からこれまでのことや現在の事業内容などについてお話を致しました。

取材から1週間ほど経った頃に早速当社の記事が掲載され、そこから更に2度ほど乗せていただきました。

上記の画像は3回目に掲載された記事の紙面コピーです。

当社が数年前から積極的に販促してきたサフィラン社のリネンについて、今期非常にご好評を頂いており、売れ行きも好調である旨お話したことが記事になっています。

記事ではサフィラン社のリネンに関する当社の取り組みや商品のストックカラー数にまで言及いただいており、さすがに業界専門誌というだけあってとても分かり易くご紹介いただいているので、プロモーションのアシストとしてとてもありがたく感じています。

ただ1点ここで訂正しておきたい箇所がありまして、、、

当社で主に取り扱っているサフィラン社のリネンはウェットスピニングという紡績方法で作られており、サフィラン社のウェットスピニングの工場はポーランドにあるということです。

記事の最上段、10行目と11行目の「フランス産のリネンを同国内で紡績する」という一文を「フランス産のリネンを同社がポーランドに保有する工場で紡績する」としていただけると正しいです。

リネンについてはその原材料がフラックスという植物で、糸に加工したところからリネンという呼称になります。

その意味でポーランド工場で紡績された糸はあくまでもポーランドリネンと呼ぶべきものだ、ということになります。

ただ、サフィラン社はその社歴やこれまでの業績そのものに信用と価値があり、「サフィラン社のリネンである」ということで十分ブランド化されているので、ポーランドで紡績しているということもオープンにしてマイナスになることは無いと私は考えています。

私自身が糸をプレゼンテーションするときには出来るだけこのあたりのことを詳しくお伝えするように心がけており、おそらく取材の際にもその点をお話したかと記憶しているのですが、取材を録音したり書いて控えたりしなかったためにその点が確認できません。

話が少し脇道にそれてしまいますが、そもそも欧米マーケットと日本マーケットではリネンという言葉に対する消費者の印象が異なっていて、日本でフレンチリネンといえばフランス産の原料で作られたリネンという認識になっていることがほとんどかと思います。

その為、ユニクロや無印良品などがフレンチリネンと謳って販売しているものも、その殆どが中国で紡績されているにもかかわらず、特にその点を問題視することが無いまま売られているのが現状です。

あれらは本来フレンチフラックスを原料としたチャイニーズリネンと呼ぶのが正しいです。

それはともかく、

限られた取材時間の中で会社の成り立ちや自分たちの描く将来像などにも言及しましたし、その中で現状最も力を入れて販売している商品についてということでサフィラン社のリネンのことをお話したので、早口で一気に喋ってしまっていたのかと思います。

なので、記者の方にどうこう言うつもりはありません。

けれども、業界の専門誌とはいえ不特定多数の読者の方々の目に入るものなので、それがどのように我々の事業活動に影響するかもわからないので、何らかの形で訂正しておきたいと思い、このブログに書くことにしました。

こういった媒体の取材をお受けするのは今回が初めてだったのでこちらも慣れておらず、どういった点に留意してお話すべきかをもう少し慎重に考える必要があったのだなと実感しました。

日々精進。

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