Threadsをぼんやり眺めていたらこんな記事が出てきました。
SDGsへの関心は年々減少 クロス・マーケティング調査 | 繊研新聞
今年6月に18歳~69歳の男女3000人に対してクロス・マーケティングという会社が実施したアンケートの結果に関する繊研新聞社さんの記事です。
内容をザックリまとめると、2022年を境にSDGsへの関心が年々下がっているということのようです。
これを読んで「そういえば最近アパレルさんからSDGsのことを聞かれなくなったな。。。」と思いました。
数年前はしょっちゅう「オーガニック素材とかリサイクル素材は取り扱ってますか?」と聞かれていたのに、そういう問い合わせが全然なくなりましたね。
他にも「SDGsに関して企業として何か取り組みはされていますか?」なんて質問もたまにありました。
当社で取り組んでいることは以下のようになります。
1.廃棄するところがほとんどなく、農薬もほぼ使わないリネン素材をメインアイテムとして販売している
2.数百回着ても型崩れしない頑丈なTシャツのブランドを運営している
3.工場の残糸を個人向けに販売している
4.毎年地域の小中学校にバスケットボールを寄贈している
1.は20年前から、2.は8年前から、3.は今年の1月から、4.は4年前からそれぞれスタートしたことですが、どれもSDGsの取り組みをしよう!という動機で始めたわけではありません。
リネンはゼロトルクにするのが技術的に難しく、それを確立すれば他社と差別化できるから頑張って研究しました。
その結果、撚糸のノウハウをいっぱい蓄積できたので頑丈なTシャツが出来ました。
残った糸はこれまで廃棄していたのですが、おかげさまで手芸糸のブランドのお客様が少しずつ増えてきたので販売を始めたところ、とてもご好評をいただいてます。
バスケットボールは大阪エベッサさんにお声がけいただいたのをきっかけに始めました。
どれも一応SDGsの活動なんじゃないかな~と思っているのですが、どうなんでしょうね。
数年前にとある商社さんから「SDGsを謳える糸を提案してほしい」と言われ、「リネンがそもそも環境負荷の低い素材ですよ云々~」などとご説明したのですが、「そのネタはキャッチ―じゃないから使えない」と言われたこともありました。
「オーガニックリネンとかリサイクルリネンはありませんか?」と何度聞かれたことか。
「企業としてSDGsへの取り組みはされてますか?」とも聞かれて「地元の子供たちにバスケットボールを寄付してます!」と言ったら「それはちょっと商品の売り文句にならないですね」とか言われたこともあります。
今となってはそんな問い合わせもめっきり無くなりましたね。
当時から「売らんがためのSDGsやなぁ。。。」と感じましたが、アンケートの結果はそういう白々しい雰囲気が消費者の方にも伝わってしまったことによるものかなと思っています。
思い返せばその前はアパレル業界ではエシカルという言葉をよく聞いたし、それ以外にもノームコアとか、ミニマリストとか、なんだかんだ雰囲気のよさげな言葉で訴求することが多い業界なので、SDGsもそういう流れに組み込まれてしまった感じはしますね。
消費者の方は我々生産者が想像する以上に厳しく商品を見ていて、嘘っぽいものをしっかり見抜きます。
逆に言えばSDGsだって真剣に取り組めばちゃんと評価してもらえるはずだと思っています。
うちは本当に小さな会社なので地球環境を変えるような力はないですが、今取り組んでいる4つのことをコツコツやっていこうと思ってます。