Tシャツ生地の風合いを触って確かめられる販促資料を作ってます。

先日のOTAIYA市では多数の方に実際商品を手にとって見てもらい、ダイレクトにいろんな意見を聞くことが出来たので非常に貴重な経験が出来ました。

実際購入していただけた方の感想もさることながら、購入に至らなかった人たちのお話も参考になるものが多かったです。

単価が高いとか買う時期が今じゃないとか端的に購入に至らない理由が分かるご意見もあれば、色が良い風合いが良い、とてもすばらしいと絶賛されてそれでもやはり購入に至らないケースもあって、そういった方々の家族構成や商品を手にとる仕草や表情なんかを見るのもなかなか面白かったです。

皆さんの様子を見ていると「あぁ、このお父さんは本当はものすごく欲しいけれど、奥さんと子供に遠慮して買えないのかな」とか、「奥さんは本当はこういうのを旦那さんに着せたいけれど、旦那さんが全然ファッションに興味が無いんだな」とそれぞれの事情がなんとなく分かってきて、これはまた今後の商品企画に活用できる生きた情報だなと思いました。

そんな中、もともと当社のTシャツをウェブ上で見て知っていた友人が来場して実際の商品を手にとってくれて、「残念ながらインターネットだけではこの商品の良さは伝わりにくいよね」と言ってくれたのもひとつの貴重な意見でした。

実際に手にとって見ないと分からない。

これは洋服に限らず様々なものをウェブで販売する上で常に付きまとう壁の部分だと思います。

Tシャツの場合サイズ感や色までは何とか写真で表現できても、生地の肌触りだけは今のところどうやっても伝わらないです。

けれども当社のTシャツの魅力はその素材感にあるので、もっとも重要なセールスポイントが伝えられないというジレンマがあります。

何とかその商品の魅力を伝えるために原料や製法についてウェブ上で詳しく書いてみたり、このブログに思いや考えを書き綴ってみても伝えられる情報にはどうしても限界があります。

OTAIYA市のときもそうでしたが、各地の服屋さんや雑貨店さんに伺ってTシャツのプレゼンをしているときにも、価格設定やデザインはともかく生地の風合いについては多くの方々に概ね高評価を頂いています。

「張りがあるのに柔らかい」、「さらっとしていて着心地がよさそう」、「ずっと触っていたい」。いろんな表現でお褒めの言葉を頂きます。

この肌触りのよさを何とかもう少し沢山の人に味わっていただけないものかと思い、実際本生産に使用している生地の端切れを使って小さな生地見本を作りました。

左はアパレル企業のデザイナーさんたちにお渡ししている通常サイズの資料で、A4サイズの台紙に生地を張っています。

右が今回ご用意したミニサイズの生地見本で台紙ははがきサイズです。

この資料をショップカードと一緒に置いてもらえば生地の風合いを手にとって感じてもらう機会が少しでも増えるのじゃないかと思って作りました。

カフェや飲食店で料理が運ばれて来るまでの待ち時間になんとなく触ってもらっても良いし、雑貨店さんのレジ横に置いてもらって何気なく触れてもらっても良いし、とにかく出来るだけ沢山の人たちに一度その風合いを手にとって見てもらえればと思っています。

それ以外にもいろんな場面で営業ツールとして使えるだろうと思っています。

東大阪繊維研究所は今のところ展示会を開催したり合同展に出店したりする予定はありません。その理由はいくつかあるのですが、それはまたの機会に書きたいと思います。

展示会に出展しないということは沢山の人に手にとって風合いを確かめていただく機会が少なくなってしまいますので、その代わりにどういった方法で実際のTシャツの風合いや肌触りを知ってもらうことが出来るだろうかと色々考えています。

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