糸の新商品の開発とか試作をめっちゃ沢山やってますよ!-色んな物の価格が高騰してる中で、あえて価格を抑えた企画を進行中です。-

ここ2年くらいは糸の商品企画を社員たちに任せっきりにしていたのですが、久しぶりに私自身が新商品の開発に復帰しました。

食料品や電気、ガスの価格が高騰しているのと同様に繊維製品の価格も凄い勢いで上がってます。

もちろん糸を作るのにも電気やガスが必要なのでその分価格は上がるわけですが、それ以外に梱包ケースや糸を巻く芯材などあらゆるモノの値段が上がっていて、それに連動して糸の価格も上がっています。

具体的には昨年まで1キロ当たり¥4,000程度の価格だったうちの主力商品が今は¥5,000近くにまで高騰しています。

商品を値上げするのに際してお客さんにただ「来月から値段を上げます」というだけでは失礼なので、自社の商品を値上げするときには必ずその代わりに価格を抑えた新商品をあわせてご提案するように、と常日頃社員たちに指導してきました。

けれども、さすがにここまでの状況になると社員たちもお手上げのようで最近は新しい提案をするにもアイデアが出ない状況になっていたので、ここは一つ社長が久しぶりに商品企画に復帰して一緒にモノづくりをしていこうかなと思ったわけです。

そんなわけで今作っている新商品の一つがトップ画像の糸で、中番手のホワイトリネンとコットンを3色の杢であわせた企画です。

リネンは白限定、逆にコットンには2色の色をつけて白ベースの撚り杢にしてます。

リネンにはナチュラルな凹凸があってムラ糸やスラブ糸のような表現が出来るので、リネンを白に限定することで撚り杢の色は良い感じに不均一になり、霜降り調の発色を作ることが出来ます。

ホワイトリネンというのは原料の段階である程度漂白された糸で、そのオフホワイトのようなカラーをそのまま利用することでリネンを染める工程が省けて価格を抑えることが出来ます。

染めていないリネンは硬くて編みづらいので、湯通し+編みやすくする仕上げを施して編みにくさの問題を解決してあります。

このやり方だと¥3,000円台前半の価格で商品提供できるので、今まで当社の糸を使っていただけなかった価格帯の客先にも新たにうちの糸をご提案できるんじゃないかと思ってます。

このほかにも同じような価格帯の商品をいっぱい試作中で、早ければ年内には客先にご提案にうかがえるかなと思ってます。

久しぶりに商品企画をやってみると以前のことを思い出して懐かしいような新鮮なような気分になりますね。

やっぱりモノづくりは楽しいなと実感します。

コメントを残す