「日本の技術」とか「日本のモノ作り」が海外マーケットで評価を受けるということをたまに耳にしますが。。。

海外では抹茶が大ブームのようですね。

健康志向から日本食が流行っているなかで抹茶の味や色が自然素材を丸ごと摂取しているイメージにとらえられるようで、老若男女問わずに人気があるみたいです。

かつて技術立国日本と謳ってメイドインジャパン=質の高い製品というイメージを世界に与えていたころは、家電や自動車その他さまざまな日本製品が海外で評価を受けました。

しかし今はどちらかというと食品やお酒などの食文化や漫画・アニメコンテンツ、工芸品などいわゆる日本のカルチャーを軸にしたものが支持されているようです。

もちろん半導体製造の技術やその他の先端技術分野で日本が大きなシェアを持っているビジネスも沢山あり、いずれにしても何か特別な価値さえあれば世界でも評価されるのだと思います。

この特別な価値はなにも世界で1社しか保有していない技術とか特許の技術でなくて、どこかの誰かにものすごく必要なものとか心に響くものであればよいわけです。

内需が弱く円安が続く日本では多くの企業が海外市場に進出したいと考えていて、実際にJETROなどを通じて海外の展示会に出展する企業の話もよく耳にします。

しかしここで間違えてはいけないのは、日本国内であれ海外であれ売れるものは必ず誰かに必要とされるものだということです。

日本食や日本酒が受けているのは健康志向の人に支持されているからで、日本の漫画やアニメが受けているのはアニメ=子供向けという文化で育った海外の人たちが大人も十分満足させられる日本アニメのクオリティに気づいたからだと思います。

それに対して「日本では売れていないけれど海外でなら売れるかも」という感覚で海外に出て行ってもおそらく失敗するんじゃないでしょうか。

海外では「日本製」「メイドインジャパン」の信用度が高いからそれをアピールすれば売れるはず、なんて安易な考えではおそらく通用しないのではないかと。

日本の技術が生み出す質の高さは前提として必要で、それが海外の誰かの暮らしに必要とされるものだから売れるのだと思います

たまたまそれが円安によって以前よりも安価に買えるから欲しいというのはあると思いますが、そもそも必要ないものは安くてもいらないというのは万国共通なんじゃないでしょうか。

SNSの日本製とか日本のモノづくりというテーマの投稿で「丁寧に作っている」とか「日本人らしい気配り」みたいなことに言及しているものをよく見かけます。

それらは確かに大切なことなんですが、それだけではおそらく海外の人には必要とされないと思います。

海外から来た観光客に対するサービス業なんかだと日本人の得意とする丁寧で気配りのきいたおもてなしが心を打つ場面もあるかと思います。

けれども輸出された製品がそれらを伝えてくれるのか、はたまたそんなものが必要とされているのか。

仮に仕上げが綺麗で懇切丁寧な説明書がついている商品であっても、見た目や使い勝手が同じなら値段の安い方が選ばれると思います。

それ以外にも、例えば日本のコメを家で食べたい海外の人にとって炊飯器は米が炊ければそれで十分なのに、日本の炊飯器にはパンが焼けたりお餅がこねられたり、早く炊けたり遅く炊けたりとにかく色んな機能がついている。

あれもこれも出来たら嬉しいだろうなとユーザーを思いやる気持ちが勝ちすぎて、もはやおせっかいになっている感じですね。

それよりは

技術を注ぎ込みまくって米がめちゃくちゃ早く美味しく炊けるようにしました!
もちろん頑丈に作ったので壊れません!
日本製なんで!

という方が伝わりやすいかと思います。

とはいえ日本人の真面目さや気配りのできる国民性は強い武器になるものだと思うので、余計な気配りはやめて「どうやったら役に立つものができるか、どうやったら誰かにとって必要なものになるか」を考えることにもっとその真面目さや気配りを集中すべきなんじゃないかと。

長々と書きましたが、ひとことで言ってしまうと

真面目さを売りにするのではなく、売れる商品を真面目に考えなきゃいかん

ということですね。

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