糸表面に樹脂をコーティングするドライチュニカ加工を施したサラサラ風合いの糸「NEWTON」が近々デビューしますよ!

今回は久しぶりに糸の話題!来春夏に向けてサラサラコットンの新商品を作っているのでご紹介したいと思います。

様々な世情を受けて原油や小麦など色んな物の価格が上昇しているなか、我々繊維の業界も例外ではなく、コットンの原綿やリネンの原草、染色に必要な各種の薬剤などが軒並み暴騰に近い値上がりをしております。

中でもほぼEU圏内で栽培されているリネン原料の価格上昇はなかなかのもので、当社商品の販売価格も10%~15%ほど上がっています。

それに対してコットンも値上がりしていますがリネンほどではないので、来シーズンはリネンだけじゃなくコットンでも清涼感のある素材をご提案していこう!ということになり、新たに樹脂加工の糸をカラーストック販売することに致しました。

商品の詳細は以下の通りです。

品番:NEWTON(ニュートン)
番手:1/34nm,2/34nm
混率:100%Cotton
カラー展開:30色

3月末からの販売開始に向けて、今ちょうどサンプルの糸を順次染めているところです。

今出来上がっているサンプル色はこんな感じです。

ベースの糸は落ち綿(おちわた)といわれるコットンを80%ほど含んだリサイクルコットンで、空紡(くうぼう)という方法で紡績しています。

空紡は文字通り空気の力で紡績していく糸の製造方法で、空紡の糸にはムラが多く凹凸感のあるニットを表現するのに向いています。

糸の表面にはしっかり撚りが入っていて反対に中心部は撚りが甘くなるので、肌触りはパサパサしていてコシが弱くクタっとしたビンテージ感のある風合いになります。

この糸の表面をデンプン質を主成分とした樹脂でコーティングしてやることで、しゃきしゃきで清涼感のある肌触りのコットンに変化させたのが今回の商品「NEWTON」です。

この樹脂加工法を当社では「Dry Tunica(ドライチュニカ)」と名づけていて、このNEWTON以外にもいくつかドライチュニカ加工を施したコットン品番を展開していく予定です。

樹脂加工することで糸にコシが出るのでニットのループ形状がしっかりと保たれて、結果的に軽い製品が出来上がります。

サラサラの肌触りで軽いニット!まさに春夏シーズンにピッタリですよね。

今月後半からプロモーションをスタートします。

カラーカードやサンプル糸は4月1日以降に発送できる予定なので、ご希望の方は当社までご連絡ください。

よろしくお願いします!

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