当社の主力商品であるリネン糸について、ここでもご紹介しておきたいと思います。

antwarpe-book

当社の社員が客先の皆様に商品説明をする際このブログを時々参照しているらしく、ここにも当社の主力商品の説明があると引用しやすいようなので書いておきたいと思います。

フェイスブックとか自社のウェブサイトのページなんかでも何度かご紹介しているので、知っている方は「またか!」と思われるかもしれません。

品番 : ANTWARPE(アントワープ)
番手 : 2/36NM (麻番手60/2LEA)
混率 : 100%Linen

非常に簡単に言いますと、リネンです。アルファベット表記はLINEN、フランス語ではLIN(ラン)。
日本での呼び名はは亜麻。日本の品質表示上は麻もしくは亜麻。

リネンの原料となる植物の名はフラックス(FLAX)。

麻にも色々と種類があって、その詳しい話は先日別の記事にも書きましたのでそちらをご覧ください。
http://hofi.blog.jp/archives/5426550.html

品番のANTWARPEというのはベルギーの都市の名前に由来しておりまして、これは品番をつけたときの原材料がベルギー原産だったためにそうなってます。

フランス原料に替えた今となっては多少違和感がありますが、あくまでも品番なのであしからず。。。

ちなみにアントワープの正しい表記は「ANTWARP」で語末の「E」の文字は本来ありません。

なぜ弊社品番の最後に「E」の文字があるのかと言いますと、、、大した理由があるわけではありません。

実はこの品番、商品が出来た当初に知り合いの糸屋さんがつけてくれました。

名前が決まったというその人のメールに「ANTWARPEと名づけました!」と書かれていたのでそれをそのまま受け入れたというだけのことなのです。

そのときは語末に「E」の文字があることに特に疑問を持たなかったのですが、後からその方に「何で最後がEで終わってるんですか?」と聞いたところ。「あれ?そう書いたっけ?間違い間違い!気にしないで!」というようなことを言われ、そのまま気にせずその品番を使っているというだけのことです。

それはさておき、

当社が扱っているリネンは基本的に一等亜麻正線という原料で作られており、これは原料の中でも最も上質とされるものです。

一等などと偉そうなことを名乗っているだけあって、一等亜麻の原料で作ったリネン糸はとても綺麗です。

この一等亜麻の原料を潤紡績(英語で言うとWET SPINNING)という方法で紡績することによって、毛羽が少なく光沢と張りのあるリネン独特の風合いに仕上がります。
潤紡績という方法は麻素材のなかでもリネンだけに用いられる特殊な技術で、加工工程の中で糸の毛羽を押さえ込み清涼感のある風合いに仕上げる紡績方法です。

以前はハードマンズ社という南アフリカのリネンメーカーの糸をベースに製造していましたが、ハードマンズ社がリネンの生産をやめてしまったので今は中国の紡績メーカーの糸をベースにしています。

フラックスの原産地はフランスのノルマンディ地方。その中でもTERRE DE LINというフラックス農家の協同組合が供給する良質な原料を使用しています。

TERRE DE LINについては帝国繊維株式会社のフェイスブックに詳しく書かれていますので、こちらもご参照ください。

この一等亜麻原料の本来の風合いを出来るだけ損なわないように、当社と染色工場さんとで何度も試験を重ねて確立した独自の染色処方で染めています。

リネンのドライな風合いは繊維そのものが保有しているペクチンという天然の糊の成分によるところが大きく、ペクチンをしっかり残せば毛羽が少なく光沢があって清涼感のある風合いが維持できると考えています。

リネンはコットンやレーヨンなどと同じくセルロースを原料とする植物性繊維なのですが、ペクチンを極力残して素材を傷めずに染めるためには、コットンなどを染めるのとは全く違った処方が必要となります。

最初に染色工場さんにリネンの糸を持ち込んで当社の処方で染めるように依頼したときには、「こんなやり方で綺麗に糸が染まるわけがない」といわれ、かなり難色を示されたりもしました。

けれども何度も説明を重ねてお互い試行錯誤していくうちに最適な処方が見つかり、今では光沢があって糸も丈夫なまま綺麗に発色するような染め方を確立することができました。

この品番については色見本帳に42色の提案カラーをご用意しており、すべての色をカラーストックしております。

番手の表記は2/36NMと双糸で書いておりますが、1/36NMの単糸でも同じラインナップでストックしておりますので、布帛や丸編みの生地作成、靴下の編みたてなどにも便利にお使いいただけます。

社内に試作用の撚糸機も備えていますので、3本に撚糸したりいろんな色を組み合わせて撚糸したりというアレンジもすばやくご対応いたしますよ!

ということで、当社主力商品ANTWARPEのセールスポイントをまとめるとこんな感じになります。

フランス ノルマンディ地方の原料メーカー「TERRE DE LIN」のフラックス原料を使用しています。
その中でも、一等亜麻正線と呼ばれる上質な原料だけを使用しています。
潤紡績(WET SPINNING)というリネン紡績専用の方法で生産しています。
リネン染色に特化した、当社独自の染色処方で染めています。
毛羽が少なく張りと光沢があって清涼感のあるリネン本来の風合いを生かして作っています。
42色のカラーストックサービスです。
単糸、双糸両方をご提供できます。
各種撚糸アレンジが可能です。

ということで、当社主力商品「ANTWARPE」のご紹介でした。

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